ロールス・ロイスの新しいハイ・ボディ・ビークルのモデル名は「ロールス・ロイス カリナン」に決定

3年前、ロールス・ロイスは英フィナンシャル・タイムズ掲載の公開書簡において、豪華な旅という概念を塗り替え、どこへでも快適にでかけることのできる、まったく新しいハイ・ボディ・ビークルを作ると発表しました。その日以来、世界はこの革新的なロールス・ロイスの誕生を待ち望んできました。

 

本日、ロールス・ロイスは同新型車の名称を「カリナン」とすることを発表しました。

 

ロールス・ロイス・モーター・カーズ代表取締役社長のトルステン・ミュラー・エトヴェシュは、次のように述べています。「カリナンという名前は数年前からプロジェクト名称として公表していたものですから、灯台もと暗しというところでしょうか?しかし、この驚くべき製品に最もふさわしい名前と言えるでしょう。なぜなら、この車は明確な目的、非の打ちどころのない品質と高い価値、きわめて大きな存在感によって、真正なるラグジュアリーが持つスケールと可能性を見直すものとなるからです。これまで発見された中でも最大のフローレスダイヤモンド、「カリナン」と同じく、それは完璧な姿で現れ、他のすべてを圧倒するのです。」

 

この新しいロールス・ロイスがカリナンと命名された経緯そのものが、完璧を追求する物語となっています。ロールス・ロイス・カリナンは、その同名のダイヤモンドと同じく、素晴らしい旅を続けてきました。アフリカや中東の灼熱砂漠、北極圏の凍てつくような雪道、スコットランド高地の草に覆われた深い谷、北米のそそり立つ峡谷など、世界各地でハウス・オブ・ロールス・ロイスのデザイナー、エンジニア、工芸装飾の担当者らが、このユニークな車を形にし、試し、磨き上げ、あらゆる欠点を取り除き、どんな場所でも快適に走れるようにしたのです。

 

「我々は、カリナンダイヤモンドを育んだ大自然の素晴らしさにインスパイヤされました。カリナンという名前は、この新型車が踏まえる思想の多くの側面を具現するもので、最大の圧力を受けても怯まぬ耐久性や絶対の堅実性、希少性と尊さ、チャールズ・ロールズのパイオニア精神、冒険精神、サー・ヘンリー・ロイスの技術革新性、そしてむろんのこと、世界のどこを走っても際立つ絶対のラグジュアリーを表現しています。」(ミュラー・エトヴェシュ)

 

「カリナンは、最近発表されたロールス・ロイス独自のアルミニウム製スペースフレーム構造である『アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー』を採用した2番目のモデルとなります。独特無比の壮麗さを湛えるロールス・ロイス・カリナンはあらゆる面で輝きを放っています。簡潔に言うなら、カリナンの名は完璧と華麗を意味するのです。」(同)

 

「カリナン」ダイヤモンドについて

「カリナン」ダイヤモンドは1905年、南アフリカ・マガリーズバーグ山地深くの鉱山で採掘されたもので、3,106カラットと、これまで発見された中で最大のダイヤモンドです。「カリナン」のダイヤモンドは9石に劈開されて研磨されました。最も大きな2石は、大英帝国王冠と十字架付きの王笏に飾られています。

 

カリナンには、イギリスの戴冠宝器として飾られるに至る経緯に、石そのものと同じく興味深い話が伝えられています。当時の南アフリカのトランスヴァール政府が15万ポンドで購入し、まさしく国王にふさわしい宝石として、英国王エドワード7世に66歳の生誕記念として献上されることになりました。ボーア戦争終結まもなくのことで、戦争の傷を癒すことが期待されたのです。

 

イギリスへの旅がこれまでにない大冒険となりました。その大きさと価値の高さから、かなりの注目を集めることが予測されたため、蒸気船でイギリスへと輸送する間の見張りとして、ロンドンから刑事が派遣されました。宝石は船長の金庫に麗々しく収められ、航海中は絶えず警備が行われました。

 

しかし、それは見せかけだったのです。伝えられるところによると、すべては偽装であり、警察と金庫は手の込んだ策略にすぎなかったのです。船長の金庫に収められ、警官に護衛されたダイヤモンドは樹脂製のレプリカであり、本物の「カリナン」は郵便でロンドンの外務省に郵便書留にて送られ、国王へ献上されたと言われています。